日本肥満学会は5日、2型糖尿病治療薬「マンジャロ」などを減量目的で使用した際に血液が酸性に傾き命に関わることもあるケトアシドーシスという状態になり救急搬送や入院に至る例が報告されているとして、「急激な減量や過度の食事制限のために用いるべきではない」とする声明を公表した。
また、マンジャロを含む「GIP/GLP-1 受容体作動薬」や「GLP-1 受容体作動薬」などは、悪心や嘔吐、下痢、便秘、腹痛などの副作用が多くみられ、膵炎やイレウスといった重篤な副作用も懸念されていると指摘。これらの薬剤の作用は血糖値やインスリンなどのホルモンの状態によって変化するため、肥満症や2型糖尿病でない人が服用すれば、食欲抑制の効果があったとしても副作用の種類や頻度、重症度などが適応内の使用と異なる可能性があると注意を呼びかけている。
一方、これらの薬剤は適応疾患に使用された場合でも、過度な食事制限など不適切な減量を伴うと健康障害のリスクが高まる可能性があると説明。これらの薬剤を用いた減量では適応の有無を問わず、安全な減量行動を行うことが重要だとしている。
さらに、「ケトン体」と呼ばれる物質が血液内に過剰に存在するケトーシスの関連事象の兆候を示す症状がみられた場合には、薬剤の使用と食事制限を直ちに中止し、医療機関への速やかな受診を検討するよう求めている。
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