弘前大と日本外科学会は8日、弘前大が手術支援ロボットを用いた遠隔手術の臨床応用を国内で初めて開始したと発表した。8月に第1例を実施し、これまでに5例の遠隔手術を安全に実施したという。
弘前大医学部附属病院と、つがる西北五広域連合つがる総合病院(青森県五所川原市)をNTT東日本の商用光回線サービス「Interconnected WAN」で接続。国産の手術支援ロボット「hinotoriサージカルロボットシステム」を使用した。対象は消化器がん患者で、同大総合臨床研究審査委員会の承認を受けた特定臨床研究として実施している。
今回の取り組みは、日本外科学会が2020-24年度に日本医療研究開発機構(AMED)の事業として進めた実証研究の成果を活用したもの。通信遅延や回線の安定性、緊急時対応などの検証を踏まえて日本外科学会などが策定した「遠隔手術ガイドライン第2版」に沿い、通信の安定性や安全性を確保して実施している。
遠隔手術の普及により、専門医が不足する地域でも高度な外科医療を提供できる可能性が広がる。日本外科学会は、「『どこに住んでいても、質の高い外科医療を受けられる』医療の実現を目指す」とし、外科医の地域偏在への対応や、地域医療の維持への貢献を視野に入れる。
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