厚生労働省の「法的脳死判定基準に関する作業班」は8日、法的脳死判定で行う一部検査の回数削減などを盛り込んだ検討結果を取りまとめた。18歳以上の成人は無呼吸テストを2回から1回とし、脳血流消失検査は小児を含む全年齢で1回とする。今後、厚生科学審議会の臓器移植委員会に報告する。
自発呼吸の消失を検査する「無呼吸テスト」は重篤な低血圧や心停止を引き起こす恐れがあり、肺の状態が悪化して移植が中止となる可能性が指摘されている。作業班では適切に実施すれば1回でも十分な信頼性を確保できるとの判断を示した。18歳未満は科学的根拠が十分でないとして従来通り2回とし、検討を続ける。
眼球損傷などで瞳孔の散大・固定や脳幹反射の消失を確認できない場合の代替検査である脳血流消失検査は、成人、小児とも2回から1回に減らす。検査室への移動や造影剤使用のリスクを軽減するためで、小児では有害性が成人より高いとの意見も反映した。検査前の血行動態の確認を留意事項に加え、結果の評価では放射線診断専門医などの助言を得ることが望ましいとした。
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