中央社会保険医療協議会(中医協、会長=森田朗・東大大学院教授)は16日の総会で、田辺三菱製薬/ノバルティスファーマの多発性硬化症(MS)治療薬イムセラ/ジレニア、田辺三菱のC型慢性肝炎治療薬テラビックなど8成分9品目の薬価収載(25日付)を了承した。イムセラ/ジレニア、テラビックの薬価算定では、比較薬に対して高く評価され、有用性加算40%が適用された。40%が適用されたのは、2008年6月に収載されたMSDのHIV感染症治療薬アイセントレス以来。
テラビックの薬価は250mg1錠1422.10円(1回750mgを1日3回投与)。MSDのレベトールの1日薬価に合わせた上で、国内ガイドラインで、テラビックを含む3剤併用療法が既存の治療法に代わる治療法として推奨されていることなどが評価された。ピーク時売上高予想は171億円。
このほか、薬価収載された製品の薬価とピーク時売上高予想は以下の通り。
▽ノーベルファーマの抗てんかん薬ホストイン(750mg10mL1瓶6299円、3.9億円)▽小野薬品工業の制吐剤プロイメンド(150mg1瓶1万4919円、76億円)▽旭化成ファーマの骨粗しょう症治療薬テリボン(56.5μg1瓶1万2971円、156億円)▽アストラゼネカの乳がん治療薬フェソロデックス(250mg5mL1筒5万313円、23億円)▽大塚製薬のドライアイ治療薬ムコスタ(2%0.35mL1本27.10円、60億円)▽CSLベーリングのシート状生物学的組織接着・閉鎖剤タコシール(3.0cm×2.5cm1枚1万1296.90円など、61億円)―。
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