中央社会保険医療協議会(中医協、会長=森田朗・東大大学院教授)は21日の総会で、2012年度薬価改定の骨子案を了承した。骨子案では基本的考え方として、未承認薬・適応外薬問題の解消や革新的新薬の開発のためのインセンティブの確保、先発医薬品から後発医薬品への置き換えが着実に進む制度とすることを念頭に置いており、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」の試行的実施の継続や、後発品薬価のばらつきへの対応策、長期収載品(後発品のある先発品)の薬価の追加引き下げなどが盛り込まれている。
修正案では、同加算を受けた製薬企業の取り組みの評価として、「真に医療の質の向上に貢献する医薬品を世界に先駆け国内開発したこと」を新たに追加。また、後発品の使用促進について、医薬品業界だけでなく、行政や医療関係者など「国全体で取り組むべき課題」とした。
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