【慶應義塾大商学研究科・博士課程在籍 渡辺祐】
参院選が終わり、安倍政権の政策の実行力や予算編成が注目される段階に来た。医薬品政策に関しては、「成長戦略」として米国の仕組みを模した「日本版NIH」を掲げており、製薬企業などの研究開発を促進し、医薬品の輸出増加によって高い経済成長率を実現するとしている。しかし、製薬企業の開発力強化による医薬品の輸出増加という狙いは、期待外れに終わるだろうと言わざるを得ない。補助金や民間資金を投入しても、製薬企業の海外転出は止められず、国内の雇用拡大にもつながらないと予想される。
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