ノロウイルスなどの感染によって、嘔吐や下痢といった症状を伴う感染性胃腸炎が東北地方で流行の兆しを見せている。患者報告数（小児科定点医療機関）は、岩手と山形両県が4週連続で増加。福島県では、いわき市保健所管内で前週に比べて3倍近く増えた。福島県感染症情報センターは「いわき市で流行、県北、県中、会津で小流行が見られる」と指摘。手洗いやうがいを行うなど、家庭内や集団内での二次感染予防を呼び掛けている。【新井哉】


　12月2―8日の定点医療機関当たりの患者報告数は、山形が前週比33％増の9.63人、岩手が同44％増の9.38人、福島が同49％増の7.96人を記録した。山形の寒河江市で警報基準値（20.0人）を超過したほか、同県の山形市（19.8人）、山辺町...