環境にやさしい病院」と「良質な医療環境」を組み合わせることは可能なのか―。この2つの要素を両立させ、治療効果の高い“エコ医療環境”の実現を目指す北里大病院(神奈川県相模原市)の取り組みが注目を集めている。昨年5月に開院した同大新病院は、太陽光集熱や地熱利用などの先進的な技術・設備が盛り込まれたエコホスピタルだ。敷地内の緑化にも積極的で、昨年12月には神奈川県から「環境共生都市づくり事業」として認証されるなど、次世代をリードする試みが高い評価を得ている。【新井哉】
■環境情報を見える化、液晶パネルなどで「エコ表示」 病棟の窓から見えるポプラ並木や花壇、庭園風の中庭から自然光が入る環境は、患者に「治療のために訪れた施設」であることを忘れさせる。病棟内が明るいだけではない。窓脇に設けられたスリットから給気し、天井裏を通じて換気塔から排気するシステムを導入しており、入院患者らは病室にいながら“自然の風”も体感できる。
次世代エコ病院の取り組み(上)
次世代エコ病院の取り組み(中)
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