エコホスピタルの概念を取り入れるのは、新設の病院だけと思われがちだが、建築後10―20年が経過した病院でも、環境配慮型のエネルギー対策を検討する動きが出てきた。築16年の神奈川県川崎市の市立川崎病院(713床)もそうした病院の1つだ。川崎市病院局は「高効率設備の導入を推進し、エネルギー消費の抑制、経営コストの縮減を図る」と説明。経営コストの縮減に加え、地球温暖化の防止も目指す方針だ。【新井哉】
■「ほぼ限界まで省エネ化推進」
「運用面では、ほぼ限界まで省エネルギー化が推進されており、これ以上の取り組みは、安全性の確保の観点から好ましくない」。市病院局の担当者は、1999年度から間引き照明や、効率的な空調管理をはじめとした省エネルギー化の取り組みを続けていることを挙げ、さらに省エネルギーを進めていくには、照明や空調、熱源設備などを見直す「ハード面での対策」が必要と説明する。
次世代エコ病院の取り組み(下)
次世代エコ病院の取り組み(上)
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