理解しているようで分かっていない、いまさら聞けない医療と介護の「キホン」を分かりやすくお届けします。第2回は、古くて新しい「オンライン診療」を取り上げます。【越浦麻美、兼松昭夫】
医師法20条では、医師が診察せずに治療して診断書や処方箋を交付したり、出産に立ち会わないで出生証明書や死産証明書を交付したりする「無診察治療」を禁止しています。薬剤師の服薬指導も対面で行うこととされていますが、こうした枠組みが変わるかもしれません。
■「オンライン服薬指導」も規制緩和へ
政府は15日、医療・介護など分野ごとの規制緩和のスケジュールをまとめた「規制改革実施計画」を閣議決定しました。この計画は規制改革推進会議の第3次答申がベースで、診察から処方箋の受け取りまでを情報通信機器で行う「一気通貫の在宅医療」の実現を掲げています。それによって、医療機関や薬局へ行くのが難しい高齢の患者らが自宅にいながらサービスを受けられるようにしようというのです。
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