日本看護協会(日看協)は、2月28日に開催した第22回「看護職賠償責任保険制度」研修会で、受講の要望が多かった「訪問看護・介護施設の事例から考える看護職の法的責任」の講演動画(一部)を、2日に公開。研修会の録画を無料で再配信することもアナウンスした。【齋藤栄子】
「訪問看護・介護施設の事例から考える看護職の法的責任」の講師は、友納理緒氏(日看協・参与、弁護士・保健師・看護師)。冒頭で、2020年4月に、広島県の82歳の女性が新型コロナウイルスに感染して死亡した事例を紹介。遺族の男性が訪問介護事業所の運営会社に対し、感染の兆候があったヘルパーの訪問を続けさせて、安全配慮義務を怠ったとして損害賠償を求めたことが大きく報道されるなど、新型コロナウイルス感染症の影響下で新たな課題が生じていることを示した。
講演では、事故が起きた時、看護職が負う可能性がある法的責任(民事責任、刑事責任、行政処分)についてそれぞれ説明。看護師の過失によって傷害・死亡の結果が発生した場合、看護師自身が直接、損害賠償請求を受けるケースがあるなどと話した。
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