【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■出生数はピークの年270万人から70万人台まで減少
1899年以降の人口動態調査において出生数の推移を見ると、団塊の世代である49年の約270万人が最も多く、団塊ジュニア世代のピークは73年の約209万人だった=グラフ1=。2022年には77万人まで減少した。
出生数は今後もさらに減少が続く想定で、70年には50万人程度になることが見込まれている=グラフ2=。
■出生数はピークの年270万人から年70万人台まで減少
出生数の減少に伴い、病院・診療所での分娩数も減っている=グラフ3=。診療所は1996年から2008年までほぼ横ばいで推移していたものの、それ以降は急速に減少している。病院は1996年以降、緩やかに減少が続いている。減少の傾向に若干の違いはあるものの、2020年の分娩数を1996年時点と比較すると、診療所74%、病院72%で、どちらも3割近い減少となっている。
また、分娩数に占める帝王切開の割合は増加している=グラフ4=。ただし、分娩数の減少の影響により、病院では2014年以降、診療所では08年以降、帝王切開の件数も減少し始めている=グラフ5=。
■出生数減少が及ぼす病院経営への影響を考える
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次回配信は6月5日5:00を予定しています
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