■優秀賞
「RFIDを活用した病棟向け調剤工程管理システム」
TOPPANエッジ株式会社(東京都港区)
事業推進統括本部 ITイノベーション本部
IoT開発部 システム開発チーム 主任
大八木裕貴(おおやぎ・ひろき)氏
「すごく光栄です」。最終審査了後のインタビューで、優秀賞受賞の感想を語った大八木氏。受賞した、調剤状況を院内各所でリアルタイム確認ができる「RFID(無線周波数識別タグ)を活用した病棟向け調剤工程管理システム」が群馬大学医学部附属病院で、使われ始めてからおよそ14年。病院の内側、特にオーダー周りのワークフローを見直すためには、多くのスタッフの役割調整が必要となる。同病院システム統合センター准教授の鳥飼幸太氏は「割と分かりづらい部分ではあるが、今回、『病院DXアワード』審査員の先生方が、しっかり必要なものだと見ていただき、優秀賞に選んでくださったことは、非常にありがたい」と長年の取り組みへの評価を大八木氏と喜んだ。
そして鳥飼氏はこう続けた。「厚生労働省の『電子カルテ情報共有サービス』をはじめ、病院の中の情報を共有したり、オートメーションに使っていこうとしたりする動きがあるが、我々の技術が必ず必要になる」と自信を見せた。 病院DXアワードへのエントリー企業は19社。「単体でなく積み重なると大きなDXができます。『みんなでやるぞ』ということが社会的に醸成され、さまざまな製品やサービスが組み合わさってこそ病院のデジタル化なのではないか」(鳥飼氏)とアワードからの発展形に期待を込めた。
もちろん、競合同士など企業連携には、いくつもの壁があるのも事実だ。大八木氏は「壁を乗り越えないとDXは進みません」と、鳥飼氏の期待に力強く反応した。
▽「RFIDを活用した病棟向け調剤工程管理システム」の記事は以下から
https://www.cbnews.jp/news/entry/20250128192039
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