厚生労働省は19日、高齢者に対する「沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン」(PCV20)の定期接種を2026年4月から開始する案を厚生科学審議会の予防接種基本方針部会に示し、了承された。
また、現時点で65歳を超える人へのPCV20接種の経過措置を設けないことも提案した。23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23)の接種機会が既に十分に確保されていたことに加え、有効性は高齢になるほど低下すること、自治体の事務負担増加を避けるのが主な理由。
PCV20の定期接種の対象者は65歳の人。60歳以上65歳未満で心臓や腎臓、呼吸器の機能の障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な人も対象とする。PCV20の定期接種化に合わせて、PPSV23は使用するワクチンから除外する。
【関連記事】


