中央社会保険医療協議会(中医協、会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)は2月16日の総会で、医療機器計9件を区分C1(新機能)と区分C2(新機能・新技術)で保険適用することを了承した。4月1日付で保険収載される。
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区分C1は、ペースメーカーの「アンセムRF」「アンセム」(セント・ジュード・メディカル)、人工骨の「アパセラム-U1(PAおよびPBシリーズ)」「アパセラム-FX(HAスティック)」(HOYA)、生体弁の「カーペンターエドワーズ牛心のう膜僧帽弁プラスTFX」(エドワーズライフサイエンス)など6件。
区分C2は、経腸栄養などのためのカテーテルキット「PTEGキット」(秋田住友ベーク)、補助人工心臓の「DuraHeart左心補助人工心臓システム」(テルモ)と、「植込み型補助人工心臓EVAHEART」(サンメディカル技術研究所)の3件。
このほか、医科と歯科で計54件の医療機器を2月1日付で保険適用したと厚生労働省側が報告し、了承された。
■第2項先進医療に新規技術1件を了承
総会では、10日の先進医療専門家会議で承認された新規技術1件についても了承した。
了承されたのは、有床義歯による咀嚼機能の回復が必要な歯の欠損症例が適応症の、有床義歯補綴治療における総合的咬合・咀嚼機能検査。歯科用下顎運動測定器による咀嚼運動の検査と、グミゼリーを咀嚼してグルコース濃度を測定し、顎運動の左右の均衡状態を調べる検査を行い、デジタル画像で3次元的かつ定量的に評価する。
この先進医療に掛かる費用は、検査1回当たり5000円で、典型的な1症例に要する費用(保険外併用療養費)は2万円。
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