厚生労働省は1月21日の中央社会保険医療協議会(中医協、会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)の総会で、医科と歯科の医療機器計72件を1日付で保険適用したと報告し、了承された。このうち医科は50件で、内訳は区分A2(特定包括)が13件、区分B(個別評価)が27件、区分C1(新機能)と区分C2(新機能・新技術)が各5件。歯科は22件で、区分A2が6件、区分Bが16件。
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医科の区分A2は、CT撮影装置の「オーソフォスXG3D」(シロナデンタルシステムズ)、酸素供給調節器の「サンソセーバーe3」(帝人ファーマ)など。区分Bは、栄養カテーテルの「ニプロSTJキット」(ニプロ)、胆道結石除去用カテーテルセットの「ディスポーザブルトリプルルーメンバルーンV-System」(オリンパスメディカルシステムズ)など。区分C1は、人工股関節用材料の「オキシニウムフェモラルヘッド」(スミス・アンド・ネフューオーソぺディックス)など。区分C2は、椎体形成用材料セットの「KYPHON BKP システム」(メドトロニックソファモアダネック)など。
歯科の区分A2は、歯科エックス線撮影デジタル映像化処理装置の「プロマックス」(ジーシー)など。区分Bは、歯科用合着・接着材料の「クリアフィルSAセメントオートミックス」(クラレメディカル)、義歯床用熱可塑性樹脂の「アクリジェット2」(ハイデンタル・ジャパン)など。
■第2項先進医療に新規技術1件を了承
総会では、19日の先進医療専門家会議で承認された新規技術1件について厚労省から報告を受け、これを了承した。
了承されたのは、緑内障や角膜ジストロフィー、角膜白斑などが適応症の前眼部三次元画像解析。干渉光とレンズにあおりをつけて焦点深度を深くする特殊なカメラによる画像を用いた非侵襲かつ非接触の眼球検査法で、従来では観察が困難だった角膜混濁症例の前眼部断層像が得られ、状態に合わせて角膜移植や緑内障手術などの適切な時期や術式を選択できるようになる。
この先進医療に掛かる費用は、一回当たり5000円で、3000円が保険外併用療養費として保険給付される。
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