厚生労働省は12月15日の中央社会保険医療協議会(中医協、会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)の総会で、医科と歯科の医療機器計67件を1日で保険適用したと報告し、了承された。このうち医科は61件で、内訳は区分A2(特定包括)が22件、区分B(個別評価)が38件、区分C1(新機能)が1件。歯科は6件で、区分A2、区分Bでそれぞれ3件。
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医科の区分A2は、内視鏡「コバメッド硬膜外腔内視鏡」(町田製作所)、低周波治療器の「イトーES-515」(伊藤超短波)など。区分Bは、人工骨の「オステオグラフト」(HOYA)、経皮的冠動脈形成術用カテーテル用ガイドワイヤーの「ハイレックスPTCAガイドワイヤ」(ハイレックスコーポレーション)など。区分C1は、人工股関節用材料の「トラベキュラーメタルモジュラー寛骨臼システム」(ジンマー)。
歯科の区分A2は、下顎運動路描記装置「バイオパック」(ヨシダ)など、区分Bは、歯科鋳造用金銀パラジウム合金の「パラエース・12G」(ハイデンタル・ジャパン)などが了承された。
■塞栓用コイル1件の保険適用を了承
総会では、塞栓用コイル「AXIUMデタッチャブルコイルシステム」(イーヴィースリー)の保険適用も了承された。頭蓋内動脈瘤の脳血管塞栓や、脳動静脈奇形、脳動静脈瘻など脳血管病変の血管内手術を行う際の塞栓に使用する。
コイル部分はこれまでの製品と同じだが、ワイヤーによるコイルの離脱が新しい構造であるため、区分C1での保険適用となる。
保険償還価格は12万9000円で、外国平均価格の1.34倍の設定となる。来年1月に保険収載される予定。
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