中央社会保険医療協議会(中医協、会長=森田朗・東大大学院教授)は9月7日、総会を開き、アストラゼネカの消化性潰瘍治療薬(プロトンポンプ阻害剤=PPI)ネキシウムや、アステラス製薬の過活動膀胱治療薬ベタニス、日本ベーリンガーインゲルハイムの2型糖尿病治療薬(DPP-4阻害薬)トラゼンタなど15成分20品目の薬価収載を了承した。14成分の収載は12日付で、マイラン製薬の副腎ホルモン剤エピペンのみ22日付の予定。
ベタニスは50mg1錠189.80円など。類似薬である同社のベシケアの1日薬価に合わせて算定され、補正加算の適用はなかった。メーカーによるピーク時売上高予想は111億円。
トラゼンタは5mg1錠209.40円。類似薬である武田薬品工業のネシーナの1日薬価に合わせて算定した。
MSD/小野薬品工業のジャヌビア/グラクティブが2009年12月 に発売されて以降、DPP-4阻害薬の発売が相次ぎ、4成分目となる。ただ、既存薬がほかの種類の糖尿病治療薬と併用可能なのに対し、トラゼンタは単独療法のみ。メーカーによるピーク時売上高予想は382億円。
ヤンセンファーマの関節リウマチ治療薬シンポニーは、50mg0.5mL1筒14万2184円。類似薬であるアボットジャパンのヒュミラの1日薬価に合わせて算定した。成人には50mg、メトトレキサートを併用しない場合は100mgを4週に1回皮下投与する。メーカーによるピーク時売上高予想は277億円。
(残り578字 / 全1286字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】