中央社会保険医療協議会(中医協、会長=森田朗・東大大学院教授)は10月12日に開いた総会で、2010年に義務化されたレセプト並み明細書の無償発行をめぐり議論した。森田会長は、「現在の制度は合理的ではない可能性がある」と述べ、見直しに向けて引き続き議論する方針を示した。明細書発行体制等加算の見直しを要求する意見は出なかった。
診療側の西澤寛俊委員(全日本病院協会長)は、「明細書は保険者への請求の一部。明細書以外の方法で、例えばクリニカルパスなどを利用して、より分かりやすく情報を出すことができないか」と述べ、明細書以外の情報提示の手段を模索すべきだと提案した。
支払側の花井十伍委員(連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員)は、「明細書を原則義務化したのは、国民に医療を理解してもらうためだと思っている」とした。また、医療費の自己負担がない難病患者などへの発行も義務化すべきだと主張した。
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