中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織である「医療技術評価分科会」(分科会長=吉田英機・昭和大名誉教授)は16日、2012年度の診療報酬改定に向け、「手術」や「処置」など医療技術の審査をスタートさせた。新しい技術への評価や、既存技術の評価の見直しを求め、学会側からは計985件(重複分を含む)の提案があった。同分科会では、薬事法未承認の医薬品や医療機器を使うなど、審査対象外のものを除く技術の中から、保険適用の優先度が高い技術を洗い出す。年明けの会合で分科会の具体案を固め、その後の中医協総会に報告。新規の保険適用や評価の見直しは中医協が最終判断する。
「エビデンス不十分」とされた技術には、有用性が十分に示されていなかったり、具体的な内容の記載が十分でなかったりしたものが含まれ、今後はこれらも含め技術の有効性や安全性、効率性などを評価する。
一方、厚労省が審査対象外とした技術は126件で、うち13件は薬事法未承認の医薬品や医療機器の使用を伴うもの。同分科会による審査は手術や処置、「検査」など「特掲診療料」(「医学管理等」を除く)の技術に限られており、126件のうち16件は省内の「先進医療専門家会議」で保険適用を検討する。
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