中央社会保険医療協議会(中医協、会長=森田朗・東大大学院教授)は25日に総会を開き、医療提供体制をめぐる診療報酬上の課題や今後の方向性に関する協議に入った。この日の総会で厚生労働省は、金曜に入院したり、月曜に退院したりした患者の平均在院日数が長い傾向があるなどとして、入退院日の入院医療の評価を論点の一つとして挙げたが、議論は平行線をたどった。
金曜に入院と月曜に退院の場合、在院日数が長い傾向があるとの厚労省の指摘について、診療側は、患者や医療提供体制上の必要性などを指摘する一方、一部の委員からは「入院料を半日分にするべきではないか」などの意見も出た。
■ICU併設以外の「救急入院料」に看護基準を
厚労省はまた、重篤な救急患者に対する入院医療を評価する「救命救急入院料」について、特定集中治療室(ICU)が併設されていない医療機関では、明確な看護配置基準が決まっていないため、地域や離島にある一部の病院を除き、必要な看護基準を設けることを提案したほか、小児専門のICUに特化して救急患者の受け入れを評価することも論点とし、これについては特に反対意見はなかった。
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