DPC評価分科会(分科会長=小山信彌・東邦大医学部教授)は30日、DPC対象病院をグループ分けするのに伴い、病院群の要件の中身を話し合った。焦点になっていた「高診療密度病院群」(仮称)の医師研修要件に関しては、国立がん研究センター中央病院と国立循環器病センターには求めない方針で一致した。これら2病院は、高度な医療の研修を求められる特定機能病院に承認されており、一定の研修機能を既に担保していると判断した。12月中に開かれる中央社会保険医療協議会(中医協)の総会に報告する。
しかし、国立がん研究センター中央病院など、特定機能病院の中には、初期研修医を全く採用しないケースもあり、中医協の診療側委員で国立がん研究センター理事長の嘉山孝正氏は18日の総会で、「初期研修だけだと門前払いになる」と配慮を求めていた。
特定機能病院に対しては、「高度な医療に関する研修」の実施が医療法で規定されており、 厚生労働省は30日の分科会で、この研修が臨床研修を修了した医師を対象にしていると説明。その上で、国立がん研究センター中央病院と国立循環器病センターに関しては、医師研修要件を満たさなくても、これ以外をクリアすれば高診療密度病院群に加えることを提案した。分科会の委員から反対意見はなかった。
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