2日に開かれた中央社会保険医療協議会(中医協、会長=森田朗・東大大学院教授)の総会では、政府の行政刷新会議が行った「提言型政策仕分け」の結果を厚生労働省が報告した。2012年度診療報酬改定での診療報酬本体部分の引き上げに反対する仕分け結果に対し、診療側・支払側の委員から不満が続出した。
支払側の白川修二委員(健康保険組合連合会専務理事)も、「『年に何百時間もかけて(中医協では)何をやっているんだ』というような提言で、怒り狂っている」と不満を表明した。
こうした意見を受けて森田会長は、小宮山洋子厚労相が仕分け結果を「重く受け止める」と発言していることに触れ、「中医協として、メッセージを発信していく必要がある」と指摘。厚労相に提出する12年度報酬改定に関する意見書に、仕分け結果に対する見解を盛り込む方針を示した。
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