中央社会保険医療協議会(中医協、会長=森田朗・東大大学院教授)は21日の総会で、2012年度診療報酬改定に伴うDPC制度の見直し案を了承した。同制度に参加する病院を役割や機能に応じて3つのグループ(病院群)に分類した上で、現行の調整係数に代わる基礎係数をそれぞれ設定するほか、機能評価係数1、2に関しては、評価項目の追加や見直しを行うという内容。年明けの中医協総会で、具体的な報酬設定の議論に入る。
機能評価係数1については、現行の診療報酬項目のうち、「地域加算」と「離島加算」を新たに置き換える一方、機能評価係数2に関しては、現行の「地域医療指数」「救急医療係数」「データ提出指数」の評価方法をいずれも見直す。
この日の総会で、診療側の鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)は、東日本大震災の被災地で臨床研修医が減少していると指摘し、病院群の要件に関する厚生労働省側の対応を求めた。これに対し、同省保険局の迫井正深企画官は、「当然、配慮されるべきと認識している」と述べ、他の診療報酬項目を含めて、年明け以降に整理するとした。
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