10月から特定行為にかかわる看護師の研修制度が始まる。厚生労働省は2010年度から14年度にかけて、モデル事業を実施。JAとりで総合医療センター(茨城県取手市)の皮膚・排泄ケア認定看護師で、この事業に参加した竹之内美樹さんは、患者から、医師に相談しにくいことも「気軽に聞けて安心できた」と言われ、手応えを感じた。一方で、制度の課題も明らかになったという。特定行為で看護の業務範囲が広がることに、看護師はどう感じているのか。竹之内さんの例を見てみる。【松村秀士】
「モデル事業に参加したことで、看護業務の幅が広がった」―。厚労省の12年度看護師特定行為・業務試行事業に参加した竹之内さんは、成果をこう感じている。この事業に参加しようと思ったのは、看護の質をさらに上げたかったからだ。
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