厚生労働省は15日、昨年6月審査分のレセプトの調査結果を発表した。医科の入院一日当たりの点数(入院時食事療養などは除外)は3190.56点で、前年同月と比べ7.29点(0.2%)増加した。ただ、「一般病院」のレセプトに限ると4436.02点で13.60点(0.3%)減っていた。病院種類別のレセプトや、DPC制度の包括払いを含むレセプトの一日当たり点数の経年変化を調べた。【佐藤貴彦】
昨年の調査では、同年6月審査分の医科レセプト8174万1701件などを集計した。比較する2014年の調査は、同年6月審査分の医科レセプト8123万6968件などを集計している。通常、審査支払機関が6月に審査するのは、5月に行われた診療に関するレセプトだ。
14年度診療報酬改定では、一般病棟7対1入院基本料などの施設基準が厳しく見直された。しかし、一部は昨年3月末まで経過措置が設けられたため、経過期間が切れた後の医療現場の実情は、14年ではなく昨年の調査結果に反映されていると考えられる。
■入院は一般病院、入院外は精神科病院のみ減少
同調査では病院の種類を、▽厚労相の承認を受けた「特定機能病院」▽療養病床がある「療養病床を有する病院」▽精神病床のみの「精神科病院」▽いずれにも当てはまらない「一般病院」-の4つに区分している。
昨年の調査結果によると、「一般病院」の入院レセプトの一日当たり点数は、「入院料等」や「診断群分類による包括評価等」(DPC制度の包括評価部分と特定入院料の差額加算など)といった項目で伸びたものの、「手術」などが落ち込み、全体として減少した =表1= 。
これに対し、「特定機能病院」と「療養病床を有する病院」、「精神科病院」の一日当たり点数は、いずれも前年同月と比べ増加。伸び率が最も高いのは「特定機能病院」(6293.39点)で、82.50点(1.3%)増えた =表2= 。
「療養病床を有する病院」は前年同月比12.02点(0.5%)増の2360.38点、「精神科病院」は同10.44点(0.8%)増の1311.62点だった。一日当たり点数の内訳は、「療養病床を有する病院」が表3、「精神科病院」が表4の通り。「精神科病院」では、「入院料等」の伸びが全体を押し上げたものの、「精神科専門療法」の一日当たり点数は2.99点(4.1%)減っていた。
一方、入院外レセプトの一日当たり点数は、「一般病院」が1448.73点で、前年同月と比べ48.03点(3.4%)増加。また「特定機能病院」が155.91点(7.6%)増えて2218.76点、「療養病床を有する病院」が28.18点(2.9%)増えて1016.41点になったのに対し、「精神科病院」は895.76点で、前年同月の898.62点を2.86点(0.3%)下回った =表5-8= 。
■診療所の点数は入院が減り入院外が増加
診療所の入院レセプトを見ると、昨年の一日当たり点数は1954.83点で、前年同月と比べ1.93点(0.1%)減った =表9= 。一方、入院外レセプトの一日当たり点数は652.95点で、10.60点(1.7%)増加。「在宅医療」が3.00点(7.6%)増えたことなどが影響した =表10= 。
■DPC包括評価の一日点数は減少
DPC制度に基づき、包括評価が適用された患者のレセプトに限ると、一日当たり点数は5523.73点で、前年同月と比べ16.53点(0.3%)減少した。内訳を見ると、「手術」が46.57点(3.3%)、「麻酔」が12.90点(6.6%)、それぞれ減っていた =表11= 。
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