厚生労働省は22日の中央社会保険医療協議会(中医協)の総会で、ICT(情報通信技術)を活用した先進事例に関する資料を提出した。電子カルテなどの患者情報を共有し、かかりつけ医と紹介先の医療機関などが連携する取り組みだが、診療側の中川俊男委員(日本医師会副会長)は、「ICTは医療の主役ではない。診療を補完するツールだ」などと述べ、同省側をけん制した。【敦賀陽平】
■セキュリティーに懸念の声も
22日の総会は「かかりつけ医機能」がテーマ。日本医師会(日医)と四病院団体協議会(四病協)が2013年夏に行った合同提言では、「なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要なときに専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」と、かかりつけ医を定義し、診療所と紹介先の医療機関などとの連携も重要視されている。
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