DPCの入院1日当たり点数は2006年から17年までの11年間で26.1%増加、一方、DPC以外は8.4%増にとどまった。DPCの伸びは手術料が41.5%もの大幅増となったことが大きい。しかしDPC点数である「診断群分類による包括評価等」の伸びは全体を大きく下回った。また、1件当たり日数は、DPCが横ばいだったのに対しDPC以外は14.0%伸びた。【ライター 設楽幸雄】
厚生労働省の2017年社会医療診療行為別統計によると、DPCの入院1日当たり点数は5862.2点となった。06年に比べると26.1%増加した。一方、DPC以外は2338.9点で、06年比8.4%増で、その伸び率はDPCの3分の1以下。そのため「DPC対DPC以外」の倍率は、06年の2.1倍から17年には2.5倍に拡大した。
DPCの1日当たり点数では、DPC点数そのものである「診断群分類による包括評価等」が3403.0点で58.0%を占めるが、この間の伸び率は15.5%と、1日当たり点数全体の伸び率26.1%を大きく下回っている。
また、この3403.0点は、診断群分類ごとの点数に各病院がそれぞれの基礎係数や機能評価係数IおよびII、暫定調整係数を掛けて請求した点数の平均値であり、医療機関別係数込みの平均値が11年間で15.5%増ということになる。
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