消費税引き上げに対応する診療報酬改定で厚生労働省は、2014年度改定前の点数に対する引き上げ率と改定後点数を中央社会保険医療協議会に提示した。改定後点数の現行点数に対する引き上げ率を算定すると、初診料は2.1%、再診料は1.4%にとどまる一方、特定機能病院の7対1入院基本料は7.4%に達することが分かった。療養病棟入院料1Aは0.2%でしかない。これで14年度改定時の補填の過不足が調整される。【ライター 設楽幸雄】
厚労省が6日の中医協総会に提示した14年度改定前の点数に対する引き上げ率は、初・再診料が6.0%、特定機能病院は9.6%とされ、それ自体大きな差のある引き上げ率となっていた。療養病棟はその中で1.6%とやはり低率だった。
しかし、同時に示された現行点数と改定後点数から、現行点数に対する引き上げ率を計算すると、初診料の6点引き上げは2.1%にすぎず、再診料の1点引き上げは1.4%でしかない。
初・再診料では、14年度改定が必要以上の引き上げとなっていたため、その分、今回の引き上げ率は低くなるということだ。無床診療所では、今回の消費税2%引き上げ分に対する補填率としては不足する形となりそうだ。
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