抗がん剤オプジーボの4回目の薬価引き下げが5月に告示されることが、27日の中央社会保険医療協議会費用対効果評価合同部会で決まった。現行の17万3768円(100mg)からさらに引き下げとなる。実施はほぼ2カ月後の見込み。費用対効果評価の試行の対象となり、2018年4月薬価改定時に暫定的に12.7%程度の引き下げを受けたが、最終的にICER(増分費用効果比)が1500万円/QALY以上などとなって、最大の引き下げ幅「加算部分の90%下げ」を受ける。ただし、18年4月の12.7%下げ分は清算した上での再算定となる。【ライター 設楽幸雄】
費用対効果評価の試行の結果として、オプジーボは18年4月の薬価改定時に引き下げを受けた。試行では企業による分析と厚生労働省側が行った再分析とで評価結果が分かれたが、いずれも引き下げとなったため、下げ幅の低い方で暫定的な引き下げを行い、その後の検証分析により、最終的な引き下げ幅を決定することとされていた。
厚労省は27日の中医協・費用対効果評価合同部会に検証分析の最終結果として、試行の対象となった医薬品5品目、医療機器2品目の価格調整案を報告し、了承された。
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