B細胞性急性リンパ芽球性白血病に対するCAR-T細胞療法による再生医療等製品の「キムリア点滴静注」(ノバルティスファーマ、成分名:チサゲンレクルユーセル)の薬価収載が15日の中央社会保険医療協議会の総会で了承された。薬価は3349万3407円で過去最高額。原価計算で45%の補正加算が認められたが、原価内容の開示度が50%未満と低いため加算係数0.2が適用され、結果としての加算は9%にとどまった。45%の加算があれば、4455万円余りで米国の価格に近い水準となっていた。22日付で薬価収載となる。【ライター 設楽幸雄】
患者1人に対し1回の静脈内投与(点滴)であるため、3349万3407円は1患者当たりの価格となる。ピーク時は8年度で、予測患者数216人、予測販売金額は72億円。医薬品ではなく、再生医療等製品として承認されたものだが、保険償還価格は薬価算定方式で算定され、薬価基準収載となる。
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