厚生労働省は29日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会に、次期薬価制度改革の課題として2018年度改定時の中医協附帯意見3項目、また、これまでに問題提起された事項として、▽20年度改定での実勢価の反映▽高額な再生医療等製品の価格算定―など、さらに、その他として、薬価算定組織から提起された事項、関係業界から提起された事項のうち検討が必要と考えられるものなどを提示、了承された。7月までに薬価算定組織と関係業界から意見聴取を行い、議論を進める。【ライター 設楽幸雄】
薬価制度抜本改革の問題点として、新薬創出加算に関して製薬業界が撤廃を主張している企業要件、また、オプジーボやキムリアの薬価算定で議論となった原価計算方式の是非を含めた高額薬の薬価算定の在り方が大きな争点となっていく。
原価計算の在り方については、「高額な再生医療等製品の価格算定」に関連して、支払側で健康保険組合連合会理事の幸野庄司委員が、原価に関する「開示度」の問題、厚労省が定めている営業利益率の元データの問題も含め、課題として明確に位置付けるよう主張した。
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