介護労働安定センターが16日に公表した報告書によると、60歳以上である高年齢の介護従事者でも、同じ事業所で就労を継続している労働者や他業界からの定年を終えて転職した労働者など、入職経路によって職場や仕事への意識に差が見られることが分かった。センターでは、採用した高年齢者について「入職経路に応じた配置やキャリア形成等に配慮する必要があると考えられる」などと指摘している。【吉木ちひろ】
今回公表した内容は、介護労働安定センターが2018年度に実施した介護労働実態調査で60歳以上の労働者が22.4%を占めているという結果が出たことなどを踏まえ、データを「特別調査」として再分析したもの。高年齢の人材活用を推進するために雇用管理上の留意点や実践的なノウハウを明らかにすることなどが目的。
報告書では60歳以上の労働者について、「定年延長型」(現在勤務している法人での勤続年数が10年以上の人。887人)、「介護転職型」(現在勤務している法人での勤続年数が10年未満かつ介護職の経験年数が現在勤務している法人での勤続年数を上回る人。1,188人)、「セカンドキャリア型」(現在勤務している法人での勤続年数が10年未満かつ介護職の経験年数が現在勤務している法人での勤続年数以下の人で、異業種からの転職者。629人)の3つの入職経路に分けて分析している。
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