【千葉大学医学部附属病院副病院長、病院経営管理学研究センター長、ちば医経塾塾長 井上貴裕】
厚生労働省は18日、2026年度のDPC対象病院の医療機関別係数を公表した。DPC標準病院群は診療実績に応じて2つに区分され、DPC標準病院群2が290病院でDPC標準病院群の約20%を占めていた。
連載第262回では、最大で3分の1程度がDPC標準病院群1の基準を満たせないと予想したが、国が判定に使用したデータからは24時間以内の死亡や院内転棟患者が除外されるため、特に救急車搬送入院件数を基準とする今回の実績に照らせば、予想の半分程度であったことは不思議ではない=図表1=。
DPC標準病院群1と2では基礎係数に3%の差が付いており、DPC標準病院群2の病院はDPC/PDPSに参加する経済的なメリットが薄れることだろう。もちろん、機能評価係数IIの評価も改められたし、ほかで挽回できないとは限らない。しかしながら、DPC標準病院群2とされた病院にとって、今回の対応はDPCからの退出予告であるという捉え方もできるし、今後、DPC標準病院群2に該当した病院の動向は注目される。
ただ、今回は救急車搬送入院を基準に入れたため、DPC標準病院群2は救急に取り組まない専門病院が中心になることは当初から予想できたことだ。
本稿では、DPC標準病院群2に該当した290病院の特性を23年度の「退院患者調査」の結果報告に基づき整理し、診療実績が高い病院があることに言及した上で、今後の在り方について私見を交えて論じていく。
■DPC標準病院群2は200床未満が98%
図表2は
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次回配信は4月上旬を予定しています
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