■優秀賞
「Teladoc HEALTH」
ウィーメックス株式会社
ヘルスケアIT事業部 病院ソリューション部
責任者 小暮武男氏
日本では、全国どこでも、いつでも、均一・均質に医療を受けられる環境にあるのだろうか-。ウィーメックスの小暮氏は、病院DXアワード2026最終審査で、審査員や大勢の会場参加者に問いかけた。結果は大賞に次ぐ2位。「われわれの思いが、みなさんに伝わった」と胸を張った。
最終審査のプレゼンテーションで小暮氏が思いを伝えたのはリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」(テラドック ヘルス)。専門医の少ない医療機関と離れた場所にいる専門医をオンラインで結び付ける。
現在、Teladoc HEALTHは国内外で3,600以上の診療施設で利用されており、その背後には、関わったチームメンバーそれぞれの医療への思いが込められている。
多くの医師と会い、地域に1つしか診療科がなかったり、専門性の高い医療を受けられずに残念な結果になっていたりする現実を知った。チームメンバーは「日本の医療は残念ながら地域格差があり平等ではない」(小暮氏)と強く感じたという。
Teladoc HEALTHの日本での販売開始は2021年。それ以来、「医療従事者でないわれわれが、どうしたら医療の質の向上に貢献できるのかを、常に考えてきた」と小暮氏はインタビューで語った。その原動力となっているのが、多くの医師から届いたさまざまな声だ。「もしもあの時、遠隔から専門医の先生のアドバイスを受けられていたら、患者さんの命を救えたかもしれない」。一方で「医者は現場で五感を使って治療しており、遠隔でできるわけがないだろう」という厳しい意見もあった。
活用事例や成功事例などの成果を一つずつ積み上げ(もしくは積み重ね)、その内容を学会で発表し、厚生労働省に報告、…と、階段を一段一段のぼりながら、医師との信頼関係を築いた。「エビデンスや事例はあるのか、アウトカムが出たのか。先生方の問いに正面から答えてきた結果が、3,600を超える診療施設での利用につながっている」と強調する。
そんな小暮氏だが、日本での販売開始当初は、ウェビナーをはじめさまざまなプロモーションを展開していた。当時はコロナ禍一色。人との接触を避けようと、世間では“遠隔”というワードが注目されていたが、思うようにはいかなかった。一歩一歩実績を地道に積み上げている現在から見ると、「甘く考えていた」と苦笑いを浮かべる。
最終審査で小暮氏と一緒に登壇する予定だった国保水俣市立総合医療センター診療部長(兼医療情報部長、システム企画管理室長)の長井洋平氏は、急きょオンラインでの参加となったが、遠隔地から一緒に2位という結果に喜んだ。小暮氏は「多くの先生とワンチームで、医療の質向上に貢献していきたい」と今後の抱負を語った。
▽「病院DXアワード2026」優秀賞を受賞した「Teladoc HEALTH」の記事は以下から
https://www.cbnews.jp/news/entry/20260101000012
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