9月7日の中央社会保険医療協議会(中医協)の総会で薬価が決定(12日に薬価基準収載予定)したアストラゼネカの消化性潰瘍治療薬(プロトンポンプ阻害剤=PPI)のネキシウムは、同じPPIで、1991年3月に収載された同社のオメプラールの改良品にもかかわらず、その薬価を下回る結果となった。
通常、同方式2で算定される薬価は、▽過去6年間に収載された類似薬の最も安い1日薬価▽過去10年間に収載された類似薬の1日薬価の平均価格-のどちらか低い額に合わせることになっている。
しかし、ネキシウムの場合、同社/田辺三菱製薬のオメプラール/オメプラゾン、武田薬品工業のタケプロン(収載は92年11月)、エーザイのパリエット(97年12月)といった既存PPI3成分の収載から10年以上経過していた。このため、通常のルールが適用できず、既存の成分のうち最も薬価の低いパリエットに合わせた。その結果、ネキシウム20mg1カプセルの薬価は168.90円となり、オメプラール錠20(169.40円)を下回ってしまった。
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