中央社会保険医療協議会(中医協、会長=森田朗・東大大学院教授)は10月5日の総会で、2012年度以降の診療報酬改定について、社会保障と税の一体改革の成案を見据え、長期的な展望の方針を打ち立てる方向で一致した。
これを受け、診療側の安達秀樹委員(京都府医師会副会長)は、「事務局が長期的な方向性を出そうとすることに、委員として敬意を表したい」とし、長期的な視点で中医協の指針を打ち立て、政権や中医協の担当者が変わっても揺るがないよう、「いかりを下ろしてほしい」と述べた。支払側の白川修二委員(健康保険組合連合会専務理事)も、「現実的には難しいかもしれないが、委員全員がそのような気持ちは持つべきだ」と安達委員に賛同した。
委員らの意見を受け、森田会長は「(この日の総会では)中長期的な展望を持って議論をしていく方向に異論はなかったと思う」とした上で、まずは12年度の報酬改定について、より具体的な議論を進める意向を示した。
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