新しいタイプの糖尿病薬「SGLT2阻害薬」が今春、5製品(4成分)相次いで発売された。今までの薬とは異なる作用機序で注目を集める中、同薬をはじめ、承認申請や開発が進むさまざまな糖尿病薬に関するシンポジウムが先月、日本糖尿病学会年次学術集会で開催された。治療に伴う体重増加や低血糖などの問題があり、開発の余地があるとされる糖尿病薬。次世代の糖尿病薬となるのは果たしてどの薬か-。6人のシンポジストらが、現状や課題について報告した。【坂本朝子】
SGLT2阻害薬は、4月17日に国内で一番手となる「スーグラ」(一般名イプラグリフロジン)が発売されたのを皮切りに、世界で初めて承認された「フォシーガ」(同ダパグリフロジン)、「ルセフィ」(同ルセオグリフロジン)、「アプルウェイ」および「デベルザ」(同トホグリフロジン)が約1か月の間に次々と発売された。今後、2成分がさらに発売予定で、従来の糖尿病経口薬にはなかった体重減少効果が期待されている。
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