「週間プレイバック」では、8月29日-9月5日にCBnewsマネジメントで配信した特集や連載を振り返ります。
特集では、日本病院会の堺常雄会長にインタビューしました。堺会長は2025年に向けた医療提供体制の再編の流れは、病院にとって存亡にかかわるほど厳しいものになる可能性があると警鐘を鳴らします。そして病院が生き残るには、病院経営者が、地域の中で担う医療機能を能動的に選択し、さらにスタッフの評価体系を見直し、地域包括ケアシステムの中で活躍できる職員を育成する必要もあると強調します。
連載では、「相手が納得するデータ分析術」がスタートしました。
厚労省の来年度予算要求、医療分野は-ICTによるデータの収集・活用促進
厚生労働省の来年度予算の概算要求では、医療分野のさらなるICT化に取り組み、データの収集や活用を進める新規の事業が多く盛り込まれました。例えば、診療行為の効果の情報を蓄積したり分析したりする取り組みを支援するほか、レセプトから得られる情報を、地域ごとに集計して、「NDB白書」(仮称)として公表します。有床診療所や中小病院のスプリンクラー整備支援などにも取り組みます。
医療・介護の総合確保方針案を大筋合意-厚労省促進会議、基金の範囲も提示
地域での医療と介護を総合的に確保するための基本的な方針(総合確保方針)の作成や、新たな財政支援制度での基金の使途や配分について検討する「医療介護総合確保促進会議」は29日の会合で、前回の議論を踏まえて事務局が作成した総合確保方針案を大筋で了承しました。
社福経営の健全性確保などを新規要求-介護関連の来年度概算要求
厚生労働省が発表した来年度予算の概算要求のうち、介護に関する項目としては、「社会福祉法人経営の健全性・透明性の確保」などが新たに盛り込まれました。また、消費税率の動向に合わせて要求額を決める「事項要求」には、地域包括ケアシステムの構築や病床の機能分化・連携、在宅医療の推進などに関する項目が盛り込まれました。
【8月30日(土)】
「アート」で医療安全が向上する?-働きやすい病院づくりの一助に
一見すると無関係に思える「アート」と「医療安全」。しかし、アートの活用で医療安全が向上する可能性があるかもしれません。大阪市立大が今年5月から開始した、医療や福祉にアートを活用する人材養成事業の一環として開催した講座「いのちをつなぐアート」で、同大医学部附属病院・医療安全管理部副部長の山口悦子氏が、そんなユニークな考えを披露しました。
【9月1日(月)】
なぜ、あの人は発言しないのか!?-脱ムダの会議力(3)
今回は、議論の進行役(ファシリテーター)に必要な「さばき」の技術について学んでいきます。
東京のドクターカー協議会、統一基準策定へ-救急医療新時代(4)病院の枠越え症例集積
東京都内でドクターカーを運用する病院の救急医らが協議会を設立し、患者の症例の記録方法などの統一基準を策定する作業を進めています。
災害時患者搬送、病院救急車やタクシー活用-自治体と医療機関など、協定の動き広がる
インドは有望な医療輸出先-真野俊樹・多摩大教授に聞く
「医療の技術や機器を積極的に輸出すべき」―。医療を成長戦略の“切り札”にすべきと主張する多摩大医療・介護ソリューション研究所の真野俊樹教授は、これまで東南アジアの国々を視察し、今年2月にはインドを訪問しました。人口の多さや日本の医療技術への信頼の高さなどから、有望な輸出先となり得ると言います。
【9月2日(火)】
薬のジェネラリスト「薬物療法専門薬剤師」-存在感増す、認定・専門薬剤師(3)
2012年5月、日本医療薬学会が薬物療法専門薬剤師の認定制度を発足させました。筆者は、薬剤師の薬物療法に関するスーパージェネラリストの認定制度になるといいます。
看護の日々記録と作成頻度・時間を考える-電子カルテは看護記録をどう変えたか②
第2回は、看護の日々記録の様式、および看護記録の作成業務に焦点を当て、電子カルテとの関係についても考慮しながら、アンケート結果を分析しました。
【9月3日(水)】
介護の地域区分、8区分化を提案-厚労省、介護給付費分科会に
厚生労働省は3日、介護報酬の地域区分を見直すことを社会保障審議会介護給付費分科会に提案しました。新たな地域区分は、現行の7区分から8区分に細分化される見通しです。また分科会では、今年度末までの時限措置となっている介護職員処遇改善加算の継続の是非など、処遇改善に関する論点も示されました。
看護実習、学生の目指す看護師像を理解して-病院の指導者にアドバイザーが助言
知りたいのは「当院はどうすればいいか」-相手が納得するデータ分析術(1)
病院存亡の危機、能動的に機能選択を-日病・堺会長インタビュー
【9月4日(木)】
「ブラック」回避に必要な視点-「ブラック病院」と呼ばれないために(4)
最終回では、「ブラック病院」と呼ばれないために、どんな視点と意識で改善に取り組むべきかを考えます。
苦手意識と誤解に基づく認知症ケア-認知症~急性期病院が向き合うとき(3)
今回は、「認知症に関する知識・技術とニーズのギャップ」について考えてみます。
ダヴィンチの胃がん手術を先進Bに-先進医療会議
【9月5日(金)】
QM委員会の体制づくりと院内での意思統一-院内サーベイを確立し、継続的な質改善へ②
刑務所の医療、周知進まぬ現実-医学部での講義、実施済み1割未満
刑務所の受刑者などが受ける「矯正医療」の周知が進みません。法務省は矯正医療の「広報活動の積極化」を進め、全国の医学部での講義の依頼を始めましたが、医学部からは今年度のカリキュラムに入れ込むのは難しいとの声が多く、医師不足にあえぐ地域の医療機関が多い中で矯正医療だけを特別扱いできないとの思いなどから、協力をためらう医学部もあるといいます。
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