
安定供給を重視し一段の生産拡大を見据える澤井社長
ジェネリックメーカー大手の沢井製薬の澤井光郎社長は、キャリアブレインのインタビューに応じ、利益の伴わない売上増が進む中で、ジェネリックメーカーは生き残りを懸けた再編淘汰が進んでいくと語った。その中で、安易な価格競争とは一線を画し、ジェネリックメーカーとして異例の約9か月分の在庫保有を強みに、安定供給という「付加価値」を業界に浸透させたい考えだ。【真田悠司】
政府のジェネリック医薬品(後発品)の使用促進策の影響を受け、調剤薬局やDPC病院の売り上げは大幅に増加している。ジェネリックの安定供給を重視する同社は、田辺三菱製薬の鹿島工場の取得で、年間130億錠の生産を視野に入れるが、さらなるジェネリックの使用増加に対応するため、一段の生産能力の拡大を見据える考えも示した。さらに、特許分析力を生かし米国市場への進出の足掛かりを築いて行く方針だという。
【シリーズ・ジェネリック大手社長インタビューの過去記事】
日医工社長、バイオシミラーに注力、育成へ(2015/02/06)
東和薬品社長、独自技術のOD錠で成長へ(2015/02/25)
澤井社長との一問一答は次の通り。
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