神奈川県は、毎年7億円超の「政策的医療交付金」を出してきた県立汐見台病院(横浜市磯子区)について、県内で病院を運営している法人などに移譲することを決め、募集要項の配布を始めた。県医師会による指定管理期間が今年度末に終了するための措置で、8月ごろまでに移譲先と基本協定を締結する方針。病院周辺で近年はマンションの建設が進みつつあることから、県は「若い世代から高齢者までさまざまな医療ニーズがある」などとセールスポイントを挙げている。【新井哉】
■「総合病院の機能維持が重要」
「年間800件の分娩や延べ2000人を超える看護実習生の受け入れなどを実施しており、移譲に当たっても総合病院としての機能を維持していくことが非常に重要」。昨年10月の県議会厚生常任委員会では、委員から公募条件に注文を付ける意見が出た。
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