世界に類を見ない日本の超高齢社会に対応するために医療提供体制の整備が急がれる中、大阪市内で先月開かれた日本医療マネジメント学会学術総会では、患者の生活を途切れさせないためのチーム医療の在り方について話し合うシンポジウムが開催された。その中で、多職種連携を強化する病院のさまざまな取り組みが紹介された。【坂本朝子】
愛媛大医学部附属病院の田渕典子氏(副病院長・看護部長・総合診療サポートセンター副センター長)は、2013年度に開設した、全国でも珍しい入院前から多職種が協働で患者支援を実施する「総合診療サポートセンター」について紹介。これまでの成果や今後の課題について発表した。
同センターは、地域との連携強化に努める「医療福祉連携推進部門」、患者支援や相談に応じる「患者総合サポート部門」、事務手続きやメディエーションの観点からサポートする「連携事務部門」の3領域を一体化させた組織で、看護師、MSW、事務職などの多職種が協働しながら活動を展開している。
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