
東京都が所有する救急車を使ったエボラ熱の対応訓練(11日、都立墨東病院)
西アフリカでのエボラ出血熱の流行を受け、厚生労働省は都道府県などに対し、防護具を装着せずに患者の血液などに接触した人への外出自粛要請の措置や、消防機関と連携体制の構築などを求める通知を出した。ただ、総務省消防庁がエボラ出血熱の疑似症患者の救急搬送を行わない方針を通知済みのため、医療機関までの患者移送について「移送車両を確保できるのか」と懸念する声も出ている。厚労省と消防庁は移送などの事項を調整中で、消防機関との連携の詳細については、追加で通知を出す方針だ。【新井哉】
■患者家族ら接触の恐れのある人も調査対象
厚労省の通知によると、流行国から日本に入国・帰国した人で、エボラ出血熱の患者に使った注射針を誤って刺してしまう「針刺し」や、粘膜・傷口への曝露を受けていた場合、検疫法に基づき、医療機関に入院させる停留の措置を取る。国内で同様の接触があったケースについても、感染症法に基づく健康診断(入院)による経過観察を行う。
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