厚生労働省は18日、患者からの相談に応じるといった体制を確保すれば、在宅医療を専門に行う医療機関の保険指定を認める方向で議論を進めるよう中央社会保険医療協議会(中医協)の総会に提案したが、合意に至らなかった。一部の委員から、検討に必要な資料が不足しているといった指摘があったため。在宅医療を専門に行う医療機関の保険指定を認めるかどうかや、認める場合の条件については、来年度に引き続き議論する。【佐藤貴彦】
現在、厚生局が医療機関から保険指定の申請を受け付けた際などには、原則として、在宅医療を専門とすることを認めず、外来医療の提供体制を確保するよう指導している。ただ、その明確な指針や基準などがなく、厚生局ごとに指導内容や方法の違いがあるとの指摘もある。このため政府は昨年6月、その基準などを検討し、年度内に結論を得ると閣議決定していた。
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