【石川県立こころの病院院長、日本公的病院精神科協会会長 北村立】
東京大附属病院精神神経科リカバリーセンターセンター長の近藤伸介氏らの研究によると、長期入院を経て地域に移行した重度精神疾患を持つ人の平均寿命は一般人口に比べ22.2年短く、死因別では一般人口に比べて心血管疾患が5.1倍、自殺が7.4倍だった。
また、統合失調症と診断された約1.5万人を対象にしたデンマークの大規模研究でも、統合失調症の集団の平均寿命は一般集団よりも10年以上短く、さらに
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