2026年度の診療報酬改定に向けた動きが4月に入り活発になってきた。インフレに伴う物価や賃金の上昇が続く中、日本医師会や病院団体は病院など医療機関の経営危機への対応を訴えていて、中央社会保険医療協議会での議論も始まった。【兼松昭夫】
■中医協の太田委員「救急基幹病院の多くが赤字に」
中医協による改定の議論は9日に始まった。この日の総会で了承された今後の検討スケジュール案によると、中医協では「入院」や「外来」などの点数配分に先立ち、物価や賃金の高騰など「医療機関を取り巻く課題」を議論する。厚生労働省保険局の林修一郎医療課長は
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