大阪市で開催中の「メディカルジャパン2015大阪」は最終日の6日、団塊の世代がすべて75歳以上となる「2025年問題」をテーマにした特別講演が行われた。この中で、大阪府私立病院協会の生野弘道会長(守口生野記念病院理事長)は、都道府県が4月から策定作業に入る地域医療構想(ビジョン)について、「地域のみんなで声を出し、ボトムアップでやるべきだ」と述べ、現場主導の必要性を強く訴えた。【敦賀陽平】
地域医療ビジョンは、25年に必要な病床数や医療機能など、今後の医療提供体制の方向性を定めるもので、都道府県はその実現に向け、地域の医療関係者らによる協議の場を設けることになっている。生野氏の発言は、行き過ぎた行政主導にクギを刺したものだ。
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